新入生自己紹介 石塚千夏(M1)
はじめまして。本年度から広島大学に入学しました、石塚千夏(いしづか ちなつ)と申します。出身は埼玉なのですが、山梨県立大学という公立大学を卒業し、今度は広島までやって来ました。
国際協力や途上国に興味を持ち始めた決定的なきっかけは私には無いのですが、中学生くらいの頃から興味があったように思います。「将来の夢も無いし、せっかく働くなら貧しい人や困ってる人を助けられるような仕事がしたいなぁ」くらいの気持ちでした。大学では国際系の大学であれば国際関係が色々学べるかと思い、国際政策学部に入りました。そこで以前から教育分野で国際協力に携わりたいと思っていたので、教員免許を取るという形で教育について学びました。そこで、教育は人の人生を切り開くこともできるけど、同時に人を洗脳したり扇動したりすることができてしまうなど教育の恐ろしい部分や絶対的な正解がないという教育の奥深さを知ることができ、国際協力の知識も交えながらもっと深く学びたいと思うようになりました。
修士では「カンボジアの同等性教育の効果と課題について」研究したいと思っています。同等性教育とは、簡単に言うと家庭の事情などで学校に通うことができなくなった子供たちに再び教育を受ける機会を与える政策です。私は学部で学んでいる中で、教育が人の人生を豊かにしてくれる可能性を感じたと同時に教育が引き起こす負の再生産というのにも衝撃を受けました。学校に通えなくなる子どものほとんどが貧しい家庭の子です。そういった子にこそ人生を切り開くために教育が必要なのに、届いていないという現状をどうにかしたいと考えるようになりました。また、色んな子どもたちがいる中でなぜ学び方だけが一つなのだろう、なぜ「学校」でしか基本的に教育を受けることができないんだろうと学部での学びを通して感じたため、学校外の教育にフォーカスを当ててみようと思うようになったのも、この研究テーマを決めた理由の一つです。フィールドをカンボジアにしたのは、いくつか理由はありますが、一番は学部の1年生の時にボランティアとして実際に行ったことがあり、そこでの教育現場を見てもっと知りたい、もっと良くなる手助けをしたいと思うようになったからです。
大学院に入ってからの英語での講義や学部時代とは全然違う分野を学ぶ日々は刺激的でとても楽しいです。私は正直、高校の頃には赤点を取りかけるくらい英語が苦手でした。今も言うほど得意では無いので、授業を理解するだけで精一杯のところはありますが、もがいてあがいて、少しでも成長できたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。